BLOG

よいデザインは何から生まれるか?- デザイン解体【第0回】

デザイナーとしてプロダクトに関わるうえで「よいデザイン」を生み出したいという気持ちがあります。
自分の制作したものがお客様の望む目的を遂げられるのであればこれ以上なくデザイナー冥利に尽きます。

そこでよく考えるのが「よいデザインは何から生まれる」のか。
どんなデザイナーも生まれつきデザイナーではありません。
何を学び身に着けることでデザイン力を向上できるのか気になるのは、私だけではないと思います。

「よいデザインを生むものが何か」を考える前に、そもそも「よいデザイン」とはどのようなデザインなのか考えてみます。

日本のデザインは「ダサい」?

よく「日本のデザインはごちゃごちゃしていてダサい」なんて耳にします。
「ダサい」というのは個人的な感性だと思うので否定はできないのですが、「ごちゃごちゃしている」デザインが多いのには理由があります。

日本人は見た目のディテールより、利便性の良さや情報量を重視するからです。
そういえば、日本は空港や公共交通機関の案内も海外と比べて丁寧に記載されています。まさに「痒いところに手が届く」ように。

確かに情報が多い方が信ぴょう性は高くなりますし、その方が好まれるというのは慎重な国民性が現れているのかもしれません。

■参考リンク
海外で好まれるWebサイトデザインの検証~文字が多い日本、シンプルなアメリカ~ – Citrus Japan
日本製品の海外WEBサイトの比較。デザインの違いと感じた事。 – 株式会社サンカクカンパニー
日本と世界各国のWebデザインの違いについて – SUNGROVE

であれば、一見「ダサい」ように見えたとしても、それはデザインとしては「正解」なのではないでしょうか。
どれだけ見栄えがよかろうと、コミットできないデザインでは意味がありません。

実際にデザインの現場では「格好良さ」より「結果に誘導できるか」という観点で制作することが多いです。結果に繋がらないと判断したら意図的に見栄えを「一般的な格好良さ」から切り離すこともあります。
(このあたりは「「いいデザイン」とは何か? 「いいデザイン」をつくり続けるには?? 心技体と広い視点。」というnoteがとても詳しく取り扱われているので、デザイナーの方はぜひご一読ください。)

「日本のデザイン」は一例ですが、つまり対象に適切にアプローチできるデザインが「よいデザイン」ではないかと私は考えています。
日本人が対象であれば日本人に親しみやすいデザインに。
ペルソナが女性なら女性が好むデザインに…といった具合に。

デザインに唯一無二の絶対の正解はありません。お客様や目的に合わせて適切なアプローチを変えるように、デザインも最適な手段として使い分けをする必要があります。

「よいデザイン」を目指すには

私は、対象に適切にアプローチできる「よいデザイン」を目指すのであれば、デザイナーに欠かせないのはやはり「インプット」ではないかと思います。
対象や目的、結果に合わせて対応する柔軟性を養うことに繋がり、お役に立てる場面も必然的に増えるはずです。
なにより引き出しが貧しいと、作れるものも作れません。

「よいデザイン」は「インプットから生まれる」といっても過言ではないと思います。

いいものから「よさ」を抽出しよう

というわけで、これからインプットの強化を兼ねて「デザイン解体」というシリーズ記事を週1回書いていきます。
私なりの観点にはなってしまいますが、「これいいな!」と思った実際のデザイン事例から、何が良いと感じさせる要素になっているか?どのようにアプローチしているか?を中心に観察・分析します。

人のお役に立つ記事というよりは個人的な趣味ですが、せっかくなので公開することで他の方の気付きにつながればと思います。

第1回は2019/12/19に公開予定です。どうぞよろしくお願いします。